ゆりかごから墓場まで

船の墓場と呼ばれる海域に、また一隻の船が流れつこうとしていた。
船の銘は『ゆりかご』。
動力はとうに亡い。
ただ、穏やかな風と波が、ゆっくりと船体を墓場へと運んでゆく。
これは、この船が墓場へと辿り着くまでの間に語られる、
死に逝く船の走馬灯の物語である。


なんつったりします。