「ふ、賽銭の三倍返しをしたくともな…お主の賽銭が今年の一番乗りじゃからしてな。」
一番乗りなんですか?私。
「左様。」
上の神社はたくさん人がいらっしゃいましたのに。
「ぐぅう…そりゃそうじゃろうの。どうせ…」
こんなに深いところに好き好んで来る人はいませんか。
「ぐぅぅう…そうじゃとも…そうじゃともさ…ぐぅ…」
チカコ様?泣いておられるのですか?
「ぐ…これはただの結露じゃ!結露なんじゃ!」