「『銃舌』は死んだわ。」
「弗香…あ、貴女まさか!」
「そう、妹の私が。これで…」


それは、最初で最後の叛乱。


「一月の一族の輪は断たれ、そして救われる」


悲願の上の悲劇。


「…これで、やっと終太刀を迎えられる…」


永遠の終焉。だが。


「ど、どうして!?姉さ…」
「もはやこの身はお主の姉の器にあらず」
「…だ、誰なの?」
「我が名は朔。お主に希望と絶望を与える者だ」


月は満ち、欠け、また満ちるもの。


「ゆえに、お前の姉も…『銃舌』も甦るのだ。」


例えば、もう、そこに。


「ひ・・・い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」